Merciel shopオーナー兼デザイナー、フランス在住のカオルです。
田舎脱出
生まれは秋田。高校卒業後は秋田の田舎を脱出したくて、看護師になるために東京へ。海外に憧れ、看護師の給料を渡航費にバックバッカー。海外5カ国で看護師を経験後、フランス人の夫と国際結婚。専業主婦となり、ベトナムで駐在生活を送っていました。しかし、2020年2月新型コロナウイルス感染拡大により、夫の仕事が低迷し11年住んだベトナムを離れフランスへ移住。
孤独なフランス生活
子育てをしながら、新しい環境に慣れようとしましたが、フランス語ができず、友達もできず、仕事にもつけず、次第に孤独を感じるように。
さらにフランスはロックダウンとなり、ますます引きこもりの生活。欲しいもの、やりたいことがあっても、自分に収入がなく、お金に制限のある生活に加え、夫と子供と24時間ずっと一緒にいることもストレスと感じてしまいました。不妊治療、高齢出産でようやく授かった子供にも当たってしまう始末。他に家族や親戚も身近にいないため、夫の不在時に自分の体調が悪くなった時は子供の対応に困りました。が、近所のマダムが手を差し伸べてくれて、子供を見てくれたのです。このことがきっかけで私は日本食を教えるようになり、フランスのことを少しずつ受け入れるようになりました。
フランス人に学ぶ
人に左右されず、個人主義のフランス。ある時、息子が左右違う柄の靴を履いていたけど誰も何も言わない。人の評価を気にせず、他人と比べず自然体でいられるフランス。自分のスタイルをもち、やりたいことだけをやって自分らしく人生を楽しんでいるマダムに見習うべく「自分が何をしたいか」を考えた時、子供や家族との時間を大切にしたいと思ったのです。家族時間を大切にした働き方、時間や場所に左右されず、世界のどこにいても出来ることを模索しました。
ビジネスに挑戦
そんな時、ベトナムで出会ったフランス人マダムが自身のアクセサリーブランドを立ち上げたことでネットショップの存在を知りました。異国の地でも子育てしながら自立している姿に影響を受け、私も「自立したマダムになる!」と一念発起しゼロからオンラインビジネスを学びました。フランス在住ということを生かして、フランス好きな方へ向けてのネットショップを立ち上げることに決めてからは、もう無我夢中でした。
ネットショップ
フランス人のシンプルで物を大切に長く使うことからヒントを得て、シンプルで、飽きのこないデザイン、そして日常にフランスを感じていただけるようなものにしようと思いました。
そして、フランス語をもっと親しみやすくと考えて、フランス語をモチーフにデザインをしたのが始まり。それから、普段見聞きする言葉を日用品に取り入れて、自分でデザインすることの楽しさを実感。アパレル未経験、実績ナシ、ビジネス経験ナシ、子育て中の私でもこのようなショップをオープンすることが出来ました。これからも思いが伝わるような作品を作っていきたいと思います。
「フランスに行きたくても行けない、でもフランスを感じてたい!」世界中に住むフランス語好き、フランス好きなあなたがMerciel shopの商品によってフランスを少しでも感じていただけたら嬉しいです。
このショップを立ち上げるにあたり協力してくださった方々、愛する夫に心より感謝致します。Merci